2020/01/27

このあいだ京都のライターの江角悠子さんと一緒に、
1月19日の文学フリマ京都に出た。
江角さんは洋館好きで、洋館愛を詰め込んだ洋館ZINEを作っていた。
わたしは、新長田の女性支援団体Waccaでやった
文章表現講座に参加した皆さんと一緒に作ったZINEを売った。
講座の参加者の人がお手伝いで来てくれて、目の前で売れていて嬉しそうにしていたのが印象的だった。
やっぱり自分で作ったものが目の前で売れるってとってもうれしい。

そのあと1月22日には、作家のphaさんに誘われて、
歌人の枡野浩一さんがやっている枡野書店での古本市に参加させてもらった。
出店者は枡野さん、phaさん、文筆業の佐々木ののかさんとわたし。
わたしは人から預かってきた本や自分の本を売った。
枡野さんはブックオフとかで安く売られている自分の本を「エゴせどり」
といって買い集めたり、絶版になったりなりそうな本を自分で買い取って、
自分で売って人に読んでもらえるようにしているそうだ。
それからphaさんは出版社から本を出すほかに、
最近はZINEを作って文フリに出ているそうで、
文フリで売っていた本を販売していた。
phaさん目当てのお客さんが何人もいらっしゃって、すごいな〜と思った。
phaさんは最近は自分で作って自分で売った方がおもしろいなって言ってて、
そうか、phaさんのような売れっ子の人でも、出版社から出すより自分で出すことに意味を見出すようなことがあるんだと思って意外だった。
枡野さんはこれまでは、自費出版がほとんどの短歌界において、
商業でやってきたことを誇りにしていたけど、
同人誌みたいな形も考えてみようかなと思ってるって言ってた。
枡野さんって、今の短歌ブームの火付け役のような人で、
本も何冊も出しているし、phaさんも何冊も本を出していて次々文庫化されていてめっちゃ売れっ子って感じだ。
だけどわざわざ自分の伝えたいことを書くのに
同人誌を作るって方法を取るっていうのが意外だった。
逆に佐々木ののかさんは、ウェブで超売れっ子の人だけど、
わざわざ同人誌を作って売っている。
いろんな人がこうやって自分で作って売ってるんだと思うと、
『愛と家事』が商業出版で出せたから、
次も商業出版じゃないとってこだわってたけど、
そうじゃなくてもいいんだな〜という気持ちになってきた。
今はどっちでも選べる時代だし、下手したら同人誌で作った方が
実入りがよかったりする。
だから、変に商業出版にこだわらないで、
内容や読者層に見合ったやり方でやったらいいんだなって思った。